悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



玲士は目元を手で覆った。

灯里が泳ぐのを楽しみにしていることはわかっている。

けれどあの格好で、人目のあるところで泳がせたくはない。

となると、どうすべきか……。


明日はどこか島でも貸切って、そこで一日過ごすようにしようか?

と思った時。


パタンとバスルームの戸が開く音がした。

そして現れた灯里の姿に、玲士はカッと目を見開いた。


「……っ!!?」


息を飲み、魂が抜けたような表情で灯里を見つめる。

灯里が身に付けているのは真っ黒なイブニングドレスだった。

胸元は大きく開き、胸の膨らみが露わになっている。

背は大胆に開いており、黒い紐で編み上げる形になっている。

足元にはスリットが入っており、灯里が歩くたびに白い足が見え隠れする。


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