悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



「……じゃあお前、その殺人兵器を身に着けたまま行く気なの……?」

「は?」


灯里は首を傾げ、不思議そうに玲士を見る。

そんな顔も思わずキスしたくなるほどに可愛い。

しかしそれをしてしまったら夕飯に行けなくなる。

何の拷問だと思いながら玲士は灯里から視線をそらした。


「……ちょっと待ってて、灯里?」

「……え?」

「いいね、絶対にここにいること! 外に出るんじゃないよ?」


玲士は言い、部屋を飛び出した。

――――昼間も同じような事があった気がする。

灯里は部屋を出て行く玲士の後姿を、ぽかんと眺めていた……。


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