悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



「まだ決定じゃないけど……6月か7月頃かな? 準備もそれなりにかかるしね」

「誰を呼ぶかは決めてるの?」

「それは、これから考える予定……」


と言いかけた灯里だったが。

母が窓の外をちらりと見るのを見、眉を上げた。

窓の外には隣家の建物が見える。

ん? と思った灯里に母は言った。


「誰を呼ぶかは二人で決めることだけどね。でも可能なら、晃人君も呼んだ方がいいんじゃないかしら?」

「……は?」


灯里は思わず間抜けな声を上げてしまった。

なぜ突然、ここで晃人の名前が出てくるのか?


目を見開いた灯里に、母はひとつ息をついて言う。


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