悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
4.日本の伝統行事?
都内に戻ってきた二人はそのまま真っ直ぐマンションへと向かった。
三が日だからだろうか、電車も道もいつもより空いている。
二人がマンションに入った時には時計の針は23時を回っていた。
「つかれた~……」
灯里は荷物を片付けた後、リビングのソファーで大きく伸びをした。
明日は二人で初詣に行く予定だ。
今日は早くお風呂に入って休もう……。
と思った灯里だったが。
「……?」
なんだか腰のあたりに違和感を感じる。
ふと、視線を下ろすと。
隣に座った玲士の腕がなぜか灯里の腰に回っている。
ん? と思い顔を上げると、玲士の瞳と視線がぶつかった。
「どしたの、玲士?」
「……灯里。明日は初詣だよね?」