悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
玲士はその透明感のある、美しい瞳を細めて微笑う。
その目に宿るかすかな熱に灯里は内心ドキッとしつつ、首を傾げた。
「そうだけど?」
「じゃあ今日、しておかないとね?」
ずいっと玲士が間合いを詰める。
灯里は心臓をバクバクさせたまま、上目づかいで玲士を見た。
「す、するって……何を?」
「『ひめはじめ』」
玲士はにこりと笑って言う。
灯里はその聞き慣れない言葉に首を傾げた。
――――ひめはじめ?
「……なに、それ?」
「え? ……お前、知らないの?」