悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



――――甘く湿った夜闇の中。

灯里は体中に与えられる刺激に身を捩らせていた。

もう、自分がどうなっているのかわからない……。


何度か絶頂を迎えた後、知らないうちに薄手のタオルで目隠しをされ、今はただ身を襲う快楽に啼き叫んでいる。


『これも儀式の一種だよ。ほら昔から、神様を直に見ると目が潰れるって言うでしょ?』


玲士の掠れた声が視界を閉ざされた灯里の耳に忍び込む。

……腰に響く、その甘い声……。

全身を包み込む、甘いウッドノートの香り。

視界が遮られているせいか与えられる快楽に体が敏感になり、ただの愛撫でも腰が揺れてしまう。


「……あ……はっ、ぁあああっ……」

「いつもより濡れてるね。気持ちいいの、灯里?」


玲士の指が足の間の秘裂をそっと撫でる。

背を仰け反らせる灯里の胸元に口づけを落とし、玲士は熱に掠れた声で言う。



< 38 / 172 >

この作品をシェア

pagetop