悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



玲士は灯里を見つめたまま、唇を歪めてうっすらと笑う。

その、美しくも恐ろしい悪魔の微笑み。

――――自分はどうやら知らないうちに地雷を踏んでしまったらしい。

ヒィと後ずさろうとした灯里の肩を、玲士ががしっと掴む。


「……なに? ミジンコが誰と何を始めるって?」


灯里の肩に置かれた玲士の手にしだいに力が込められていく。

……肩から伝わる、怒りの波動。


マズイ。

――――これは、マズイ。


恐怖のあまり体を凍らせた灯里に、玲士はその透明感のある瞳をゆっくりと細めて微笑った。


「……ミジンコはね、人とは恋愛できない。なぜだかわかる?」

「……っ」



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