悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~
灯里はひぃぃと内心で叫びながら、ぶんぶんと首を振った。
玲士はそんな灯里に指を伸ばし、顎をくいと掴む。
――――至近距離でぶつかる、氷の視線。
恐怖に戦く灯里に、玲士は唇の端をクッと上げて笑う。
「微生物だからだよ」
いや、それはそうなんだろうけど……っ。
恐怖のあまり何も考えることができない。
ぴしっと固まった灯里の背に、玲士は素早く腕を回した。
「……勘違いしてるなら、思い知らせてあげないとね?」
言葉とともに、玲士の唇が灯里の唇に重なった。