悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



玲士の唇は灯里の唇を割り、深く、激しく口腔を蹂躙していく。

灯里は慌てて押しのけようとしたが、その手を玲士が難なく掴む。

――――絶対に敵わない、男の力。


触れられた部分から肌越しに熱が流れ込んでくる。

玲士の体から香る甘いウッドノートの香りが、灯里の全身を包み込む。


灯里を見つめる、燃えるような玲士の瞳。

その瞳によぎる独占欲と情欲に、心が溶けて吸い込まれていく……。


玲士の唇が、指が、灯里の体をしだいに暴いていく。

灯里は自分の迂闊さを心底呪いながら、玲士の腕に身を任せた。



< 58 / 172 >

この作品をシェア

pagetop