悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



そして、数分後。

玲士の家に上がった二人は応接室で玲士の家族と新年の挨拶を交わした。

応接室は前に来た時と変わらないが、元旦だからだろうか、テーブルの上にはおせち料理やお寿司、揚げ物などが所狭しと並んでいる。


「久しぶりに張り切って作っちゃったわ~。灯里さん、いっぱい食べてね?」


――――挨拶が終わった後。

玲士の母はにこりと笑い、灯里に二人分のお皿と箸を差し出した。

相変わらずとても綺麗な人だ。

自分の母親と同世代とはとても思えない。

灯里は慌ててお皿と箸を受けとり、言った。


「あ、はい! ありがとうございます」

「灯里、こっちに座んなよ?」


玲士がくいと灯里の腕を引く。

灯里は玲士の隣の椅子に座り、玲士にお皿と箸を渡した。

二人の向かいには玲士の父と亮士が座っており、二人の前に置かれたグラスにそれぞれビールを注いでくれる。



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