悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~




「……あの、さ。灯里、お前今どこにいるの?」

『どこって。牢の中だけど?』

「……」


携帯を持つ玲士の手がふるふると震える。

もちろんそんなことを灯里が知るはずもなく……。

電話の向こうで灯里は楽しげに続けた。


『さっきねー、『禁断の秘薬』を飲んだの。美味しかったよ~。次はね、『人体実験』を試してみようかと思ってる』


灯里の声に玲士は呆然と目を見開いた。

さっきから出てくる単語のどれもが玲士の心を暗黒の奈落へと突き落とす。

――――『禁断の秘薬』?

――――『人体実験』?


一体灯里は、どこで何をしているのか?




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