悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 3~



電話の向こうで灯里が慌てる気配がする。

玲士はぴしっと固まった。


――――エイリアン?


呆然とする玲士の耳元で灯里の焦ったような声がする。


『ごめん、玲士! エイリアンが来たからまた後でね! 二次会が終わったら連絡するから!』


捲し立てるように言った後、プチッと電話が切れる。

……。

もはや、何が何なのかわからない。

玲士はツーツーと鳴る携帯を、魂の抜けた顔で見つめていた……。



――――その夜。

マンションに帰ってきた灯里が鬼のような質問攻めに遭ったことは、言うまでもない。



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