純潔の姫と真紅の騎士
「おぉ~……。これはまた激しいねぇ~」
「いっぱい、いル。世界は広いネ。まだこんなに人がいたなんてサ、ビックリダ」
砂山のてっぺんから見下ろした戦は思っていた戦よりも激しく、でかかった。
「まァ……さっさと終わらせてさっさと帰ろウ。うち、お腹減っタ」
「おっ、気が合うね。俺もだ」
ニヒッと笑ったチェレンとハンスはパンッと手を合わせた。
「さテ、始めようカ」
「カイの最高記録三秒越してやる!」
「ははっ。それは無理だっテ」
「いけるし!」
チェレンは腰についていた帯から短銃を取り出した。
それに装填したのはピンク色の弾。
バンッと音がしたのと同時に戦場で爆発音がした。
爆炎となって人々を呑み込んでいく。
「うっひょ~。威力でけぇ」
「うちでもビックリだヨ。でも余っちゃっタ……」
「へへっ。任せとけって!」
チェレンの攻撃でも死ななかった敵をハンスが取り出した弓で討っていく。
「さっすがハンス。こんな遠距離で命中できるなんてハンスぐらいじゃなイ?」
「あったり前っしょ!俺じゃなきゃできねぇことだよ!」
ハンスは一般人の何百倍も目がいい。
だから遠くの敵でも矢で射ることができるのだ。
「あれが最後の一匹だ!」
ハンスが矢をつがえ、大きく引き分け、離そうとした瞬間、黒い靄のようなものがあたりを包んだ。
「うぇ!?なんだこれ!?」
「知らなイ!気持ち悪イ……すごク……吐きそウ」
「チェレン!しっかりしろ!くっそ!後で殴るなよ!」
ハンスは倒れ込んだチェレンを抱き上げ、馬に跨った。
チェレンの馬と自分の馬の綱を持ち、黒い靄から逃げるようにその場を去った。
砂漠の国は暑いはずだったのに、凍えるほどその時は寒かった。
黒い靄が……ニンマリと笑った気がした。
「いっぱい、いル。世界は広いネ。まだこんなに人がいたなんてサ、ビックリダ」
砂山のてっぺんから見下ろした戦は思っていた戦よりも激しく、でかかった。
「まァ……さっさと終わらせてさっさと帰ろウ。うち、お腹減っタ」
「おっ、気が合うね。俺もだ」
ニヒッと笑ったチェレンとハンスはパンッと手を合わせた。
「さテ、始めようカ」
「カイの最高記録三秒越してやる!」
「ははっ。それは無理だっテ」
「いけるし!」
チェレンは腰についていた帯から短銃を取り出した。
それに装填したのはピンク色の弾。
バンッと音がしたのと同時に戦場で爆発音がした。
爆炎となって人々を呑み込んでいく。
「うっひょ~。威力でけぇ」
「うちでもビックリだヨ。でも余っちゃっタ……」
「へへっ。任せとけって!」
チェレンの攻撃でも死ななかった敵をハンスが取り出した弓で討っていく。
「さっすがハンス。こんな遠距離で命中できるなんてハンスぐらいじゃなイ?」
「あったり前っしょ!俺じゃなきゃできねぇことだよ!」
ハンスは一般人の何百倍も目がいい。
だから遠くの敵でも矢で射ることができるのだ。
「あれが最後の一匹だ!」
ハンスが矢をつがえ、大きく引き分け、離そうとした瞬間、黒い靄のようなものがあたりを包んだ。
「うぇ!?なんだこれ!?」
「知らなイ!気持ち悪イ……すごク……吐きそウ」
「チェレン!しっかりしろ!くっそ!後で殴るなよ!」
ハンスは倒れ込んだチェレンを抱き上げ、馬に跨った。
チェレンの馬と自分の馬の綱を持ち、黒い靄から逃げるようにその場を去った。
砂漠の国は暑いはずだったのに、凍えるほどその時は寒かった。
黒い靄が……ニンマリと笑った気がした。