年下男子注意報!!3
「ねぇ、もう限界。」
私の耳元でそう囁く日向。
「お願いだから我慢してよ。」
私は少し距離の近い日向の肩を押す。
音ちゃんが見てるよ。
それに人だっている訳だし....。
「もう、若菜のお願いでも聞けない。」
悪魔日向はうっとうしそうに音ちゃんを睨んだ。
「おっお願いだから笑ってよ!!日向!!」
慌てて日向の視線をコチラに向けるために顔を掴む。
「何?キスするの?」
「しないよ!!」
私にも不機嫌オーラを放つ日向。
限界をとっくに越えている。
早く音ちゃんの親御さんを見つけなくては!!
「だってさぁ〜、僕、若菜と遊ぶために遊園地に来たんだよ?なのになんであの子と遊んでいるわけ?意味わかんない。」
「落ち着いてよ〜。笑ってよ〜。」
笑わない日向は怖い。
......そうだ!!
「日向はちょっと休んでなよ!!そこのベンチでさ!!」
私はそこにあるベンチを指差しながら喋る。
そんな私を不思議そうに見つめる日向。
「私と音ちゃんで何か飲み物を買ってくるから待っててよ!!」
「え?ちょっ....」
日向の返事など聞かずに音ちゃんの方へ走る私。
日向も少し休めば楽になるよね!!