年下男子注意報!!3
Side日向
帰ってくるのが遅いな〜って思ってたら慌てた様子の音ちゃんが帰ってきた。
で、事情を説明されて。
急いで助けに来たのにそこにいたのは....
「ひっ日向?」
不思議そうに僕を見る若菜と若菜の横に立つ麻野 涼。
なんでアイツがここにいるわけ?
しかも若菜の隣。
そこは僕の場所なのに。
あぁ、なんで若菜はいつもそうなのだろう。
自覚がないのはわかってる。
でも誰にも笑いかけないで欲しい。
僕だけ見て欲しい。
若菜がいないと僕は一人なんだよ?
「日向!!」
いつの間にか麻野 涼は消えていて若菜は僕の目の前で笑ってる。
「.....若菜のバカ。」
「え?」
僕の言葉が聞こえなかったらしい若菜は首をかしげている。
.....まー聞こえないように言ったんだけど。
ギュッ
僕は若菜に抱きつく。
「ちょっ日向!!?」
僕の腕の中で暴れる若菜。
もちろん僕はびくともしない。