年下男子注意報!!3
「だーかーらー。うるさい。アンタ耳本当についてる?」
翼くんはそう言って私の耳を引っ張ってる。
「痛い!!痛いからぁ!!」
離せぇ!!
必死で翼くんの腕を叩く私。
「その方がらしいよ。アンタらしい。」
「っ。」
余りにも自然に笑うその表情が可愛くて。
優しさを感じて。
翼くんは私の耳から手を離す。
「自分の気持ち言ったの?」
「.....。」
ブンブンッ
黙って私は首を横に思いっきり振る。
「じゃあ、行くなってちゃんと言えばいいじゃん。寂しいって言えばいいじゃん。」
「......そっか。」
言おう。
行かないでってちゃんと言おう。
そうすればもしかしたら.....
「お前はバカみたいに直球でいろよ。」
翼くんが私の頭を優しく撫でてくれる。
うん。
ありがとう。
私はバカみたいに直球で......ん?
バカ?
「バカ!!?」
「そっバカ。」
なっ何コイツ!!
さらっとバカって言って来た!!