年下男子注意報!!3
「次はね!!コーヒーカップに乗ろ!!それからメリーゴーランド!!で、コーヒーカップ!!」
親を探して歩いているはずの私たちはさっきからコーヒーカップ→コーヒーカップ以外の乗り物→コーヒーカップ、の順でアトラクションを満喫している。
私たちじゃないか。
音ちゃんが。
「またコーヒーカップに乗るの?」
正直もう乗りたくない。
気持ち悪いよ、そんなに乗ったら。
「......黙れ、オバサン。」
日向にはニコニコ笑っている癖に私にはこんな態度。
「オッオバサン!!?」
そりゃぁ、音ちゃんに比べたらオバサンだよ!!
でも私はびっちぴちの女子高生よ!!
華のじぇーけー!!
「フフッ♪若菜ぁ♪全部声に出てるよ?」
日向がおかしそうにクスクス笑ってる。
笑い事じゃねーよ!!
「日向くぅ〜ん!!早くコーヒーカップに乗ろ!!」
「.......はぁ〜い♪」
一瞬見えた日向の黒い表情は見なかったことにしよう。
私には天使日向しか見えないよ、うん。
黙って手を繋いでコーヒーカップに乗る二人を見つめる。
私はずっと待機。
あーつまんない!!