黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
裕也を気遣って
◆裕也が心配になり、そっと手を握ってあげようと思った。
…そういえば前に、裕也が良雄達…っていうか、智紀(とものり)達にいじめられてた……って噂を聞いたな…。
(ちなみに智紀というのは、良雄や翔太を含む不良グループのリーダー格の名前。)
そんなことを考えながら、もう一度裕也の横顔を見る。
「……。」
裕也は無言だったが、良雄達の会話の内容に、恐怖を感じているのは間違いなかった。
長いまつげをたずさえた大きめの瞳が、前座席の背もたれの後ろの、荷物入れあたりを見つめて震えている。
俺は思わず、『裕也を守ってあげたい』…という衝動にかられた。
それで、両太ももの中ほどで弱く握られていた裕也の両手に、優しく、自分の手のひらを重ねた。
「…あ。」
裕也は小さく声を漏らし、視線をあげ、俺の顔を見る。
俺はそんな裕也に優しく笑いかけ、言った。
「…大丈夫。 俺がついてるから」
…その一言を言った、3秒後。
裕也はゆっくりと笑顔に戻り、
「…うん!」
と、嬉しそうに小さく頷いた。
<裕也好感度、+1(※)>
俺はなんだか、それがすごく嬉しかった。
→【79】
/(※) 好感度の説明は、本編開始直前にあります。/
…そういえば前に、裕也が良雄達…っていうか、智紀(とものり)達にいじめられてた……って噂を聞いたな…。
(ちなみに智紀というのは、良雄や翔太を含む不良グループのリーダー格の名前。)
そんなことを考えながら、もう一度裕也の横顔を見る。
「……。」
裕也は無言だったが、良雄達の会話の内容に、恐怖を感じているのは間違いなかった。
長いまつげをたずさえた大きめの瞳が、前座席の背もたれの後ろの、荷物入れあたりを見つめて震えている。
俺は思わず、『裕也を守ってあげたい』…という衝動にかられた。
それで、両太ももの中ほどで弱く握られていた裕也の両手に、優しく、自分の手のひらを重ねた。
「…あ。」
裕也は小さく声を漏らし、視線をあげ、俺の顔を見る。
俺はそんな裕也に優しく笑いかけ、言った。
「…大丈夫。 俺がついてるから」
…その一言を言った、3秒後。
裕也はゆっくりと笑顔に戻り、
「…うん!」
と、嬉しそうに小さく頷いた。
<裕也好感度、+1(※)>
俺はなんだか、それがすごく嬉しかった。
→【79】
/(※) 好感度の説明は、本編開始直前にあります。/