黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
◆「司、お前小町屋のこと好きだろ?」


本当は1mmもそんなことは思っていなかったが、あえて真面目な表情をつくって聞いてみた。


「なっ!!?////」


その問いかけに、瞬時に声をあげたのは小町屋のほうだった。

…まあ予想はしてたけど。


「ななななに言ってるのよ吉良っ!?////
そそそんなわけないじゃないっ!!////
司くんがあたしみたいなうるさいヤツ、好きなわけないじゃないっ!!////」


顔を真っ赤にしながら慌てふためき、司の代わりに全面否定する小町屋。

…と思ったら、その後すぐに司の方をチラッと見て、司にしか聞こえないような小さな声でつぶやく。


「……でも、そうなの?
…司くん…?////」



uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!



あつかましいよコイツ!(゚Д゚)

それにめっちゃ俺と裕也にも聞こえとるんだけども…。


そんな小町屋からの生熱い視線で見つめられた司は、やっぱり、『困ったなぁ…』という吹き出しがつきそうな苦笑いを浮かべながら、小町屋に言った。


「ど、どうかな…?」


…小町屋、




     玉    砕     。




ぷぎゃー!m9(^Д^)wwww


…心の中で大爆笑する俺に、小町屋からの殺気を孕んだ視線が突き刺さる。


「吉良……殺す…」


<小町屋好感度、-1(※)>


/(※) 好感度の説明は、本編に入る直前にあります。/
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