黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
夏樹の席へ
思わずこちらも笑顔になってしまう。
そんな俺の顔を見ながら、裕也は言葉を続けた。
「ね、ねえ七夜くん?
もし、よかったらだけど…
…司くんや小町屋さんも一緒に、夏樹(なつき)くんの席に、遊びに行かない?」
そう言って、司たちのほうを見上げる。
「「「…え?」」」
その意外すぎる発言に、3人の声がハモってしまった。
だって裕也は、普段本当に控えめで、自分の意見を主張するだなんて、今までほとんどしたことがなかったから。
ましてや、修学旅行の移動中のバス内で、団体で席を立つなんていう先生に怒られそうな提案、なおさらだ。
でも…。
「うん、いいよ!
裕也くんがそう言うなら、喜んで♪」
驚きの声を漏らした直後にもかかわらず、嬉しそうな笑顔をつくり、それを裕也へと向ける司。
司も気づいたんだろう。
さっきの裕也の声が、精一杯の明るさを装う声だったことに。
…まるで、未だに後部座席から聞こえてくる、翔太たちの会話を打ち消そうとするような。
裕也はきっと、俺たちに、自分の陰鬱な姿を見せたくないんだ…。
あと、バス前部の夏樹の席に移動することで、少しでも翔太や良雄の声から遠ざかりたかったのかもしれない…。
続けて司が言う。
「もちろん、七夜も行くよな?」
いたずらっぽい笑顔をこちらに向ける司。
その問いかけに俺は……
【選択】
A:「ああ、もちろん!」
そう言って笑顔を返した。
→【次のページへ】
B:「いや、先生に怒られたらイヤだし、俺はここに残るよ…」
悪いとは思いつつも、苦笑いでそう答えた。
→【195】
そんな俺の顔を見ながら、裕也は言葉を続けた。
「ね、ねえ七夜くん?
もし、よかったらだけど…
…司くんや小町屋さんも一緒に、夏樹(なつき)くんの席に、遊びに行かない?」
そう言って、司たちのほうを見上げる。
「「「…え?」」」
その意外すぎる発言に、3人の声がハモってしまった。
だって裕也は、普段本当に控えめで、自分の意見を主張するだなんて、今までほとんどしたことがなかったから。
ましてや、修学旅行の移動中のバス内で、団体で席を立つなんていう先生に怒られそうな提案、なおさらだ。
でも…。
「うん、いいよ!
裕也くんがそう言うなら、喜んで♪」
驚きの声を漏らした直後にもかかわらず、嬉しそうな笑顔をつくり、それを裕也へと向ける司。
司も気づいたんだろう。
さっきの裕也の声が、精一杯の明るさを装う声だったことに。
…まるで、未だに後部座席から聞こえてくる、翔太たちの会話を打ち消そうとするような。
裕也はきっと、俺たちに、自分の陰鬱な姿を見せたくないんだ…。
あと、バス前部の夏樹の席に移動することで、少しでも翔太や良雄の声から遠ざかりたかったのかもしれない…。
続けて司が言う。
「もちろん、七夜も行くよな?」
いたずらっぽい笑顔をこちらに向ける司。
その問いかけに俺は……
【選択】
A:「ああ、もちろん!」
そう言って笑顔を返した。
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B:「いや、先生に怒られたらイヤだし、俺はここに残るよ…」
悪いとは思いつつも、苦笑いでそう答えた。
→【195】