遠そうで近かったアイツ

「愛また元気ないね、どうした?」

「んー…なんかつまんないなあ…-」

最近楽しいことがない毎日。普通といえば普通だけど、さすがにつまらなすぎる。

「ねー来たよ、隼人。」「ほんとだー相変わらず暗っ、前見えてるのかな?」

クラスの女子が騒ぎはじめる。

んー…なんだ高梨隼人か…
同じクラスメイトだが、あまりに暗くてまだ一度も話したことがない。いわゆる、影が薄い存在だ。

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