龍の恋唄
心地よい暖かさの中に雀の囀りが聞こえてくる。
朝?
まだ目覚まし時計はなってないのに早く目が覚めすぎたようだ。
もう少し布団の中で寝ていようと思って布団を引き上げ・・・
あれ?布団がない。
寝てる間に蹴り上げたのかな。仕方ない。
眩しいのを我慢してゆっくり目蓋を持ち上げた。
みどり?
私の部屋の壁紙は白であるにもかかわらず天井は鮮やかな緑色だった。
目が疲れてるのか。昨日の今日でいきなり壁紙を替えられるはずがない。
布団、布団
・・・まさかベッドまで緑なんて、目の疲れは相当なものらしい。
しかも固い。って、ベッド?
よくよく見てみると、手触りも見た目も芝生だった。
「ええぇ!?」