崩れた雲
壊れる
石川夕姫(いしかわゆき)は外の風景をぼんやりと眺めていた。
空に浮かんでる雲が気持ちよさそうで
いつかあんな風に自由になりたい。
そう思っていたら机が叩く音がした。
「夕姫、彼氏居るのに他の男としたんでしょ?」
クラスの一人が私に向かって言ってきた。
「・・・。」
さらに追い討ちをかけるように
「ってことはあれなの?ただ性欲が満たされば誰でも言いわけ?」
「あんた達に答える義務あるの?」
私は椅子から立ち上がって教室を出た。
外は青くとても綺麗だけど私の心は裏腹に
真っ黒で深い奥底にいるようだった。
そのことがきっかけで私の人生は大きく変わった。