お嬢様=私 やんきー=アナタ?!!!!


私たち3人は、教室に向かった。

〈ガラリンチョ〉
いゃ。ドアがあく音おかしいでしょ。

ガラリンチョって…………
あーあやだなぁ…
なんで嫌かって?
それは。

「木戸君っおはよぅ~!」
「木戸君!!おはよう!」
「木戸くん!おはようございます!!!!」

あぁ…委員長まで…。

私が嫌と思うタネはコレ。

木戸祐司が席についたとたん、コレだからね。

しかも。
(うっ!!!坂井さん、今日はローヤルブルーの香水か…ぎゅも。息が出来ない…)

私を巻き込んで、女子は木戸争奪戦をしているから。
私の制服は、胸で押し潰されて、グチャグチャ。
私にだって、木戸のためにたっぷりつけてる女子の香水はすぐつく。

このあとの私は最悪な顔してるだろうな。

〈グイッ!!!!〉
「キャッ」
私を蟻地獄から出してくれたのは。
「りゅたくん…!!!」
山端 隆太(ヤマハタリュウタ)君。
私と一緒の委員会で、班が一緒で、美術部で一緒の男子。私の隠れ幼なじみである。



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