実鳥森の少年の初恋
「そうだったんだ・・・」
真相を詳しく知ってショックを受けるジンです。

「きっと父さんが森の精に戻ったあと
見つけて届けてくれたのね。もしかしたら
小鳥も父さんが見つけたのかもしれないわね。
優しい人だから。迷子の小鳥をあなたに
助けてほしかったのかも」
思い出すようにそっと微笑む母です。

そんな母の言葉を聞くと少し元気になってくるジンです。
そうか。父さんは、いつも近くで
僕たちを見守ってくれているんだね。

「手袋は、元々僕のものだったんだ。
そういえばペリドが言ってたな」
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