実鳥森の少年の初恋
どうにか授業を聞くようにしようとしますが
すぐに、ぼんやりとマイのことを考えてしまっています。

一方、マイは、そんなジンを心配そうに
眺めていました。

ぼんやりしながらも、どうにか学校が
終わったジンは、ほっとしていました。

そしてマイに町を案内して不思議な花びらの
コスモスのことを聞くんだと、心を奮い立たせています。

しかし、マイのことを考えるだけで顔が火照ってくるジンです。
うまく案内できるんだろうか?
大丈夫かな。不安がよぎるジンです。

そこへ
「どうしたの?」
マイが近づいてきます。

「あ、うん、じゃあ、行こうか」
平気なフリをしてジンは、作り笑顔をしています。

首をかしげながらもマイは、いっしょに
歩き始めます。

「どこから見たい?」
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