実鳥森の少年の初恋
「マイ、この小鳥とこの前仲良くなったんだよ。
ペリドって言うんだ。きれいな鳥だろ?」

ジンは、少しあせってマイに言います。
ジンが指差す方角を見ると近くの木の枝に
淡いグリーンに輝くきれいな小鳥が止まっています。
こちらをじっと見ています。

「わぁ~きれいな小鳥さん」
かけよるマイです。

ジンもいっしょに駆け寄って
ふたりでペリドを見上げます。

(きれいなんて、言われたら照れるな~)
ペリドが、つぶやきます。

「ペリド、照れなくてもいいだろ」
ジンが言います。

「え?ジン、何か言った?
もしかして小鳥さんと話せるの?」
マイが不思議そうにジンを見ます。
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