実鳥森の少年の初恋
そうだった、マイにはペリドの声が聞こえないんだった。
どうしよう。あ~~

(ジン、落ち着けよ。人間でも、緑石の
ペンダントを触れば、俺の声が聞こえるから
そのペンダントに触ってみるように言うといいぞ。
俺も、マイちゃんと話したい)

ジンは、なるほどと気づいて、
おもむろに、マイのほうを向いて
自分の緑石のペンダントを取り出します。

「このペンダントに触っている間は
小鳥さんの声が聞こえるんだよ」

「え、このペンダント?」
マイは首をかしげながらも
ジンの緑石のペンダントに触ってみます。
そのとき、ジンの手にも少しだけマイの手が
触れて、ジンが真っ赤になっていきます。

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