実鳥森の少年の初恋
(やぁ、マイちゃん、初めまして
僕は、ペリドですよ)
小鳥が話し始めて、目を丸くするマイです。

「こ、こんにちは、ペリドさん。あの
お話できるのってすごいです。夢みたい」

(僕も、嬉しいですよ。この森のことなら
何でも聞いてくださいね。案内しますよ。
ジンとも、この森で出会いましたから)
いつになく丁寧にしゃべるペリドです。

マイの手に自分の手が触れただけで
頭まで真っ赤になって思考停止状態のジンでしたが
ペリドの言葉で、はっと我に帰ります。

「ね。話せるだろ?ペリドに案内してもらって
森に行ってみる?」
平気なふりをしてしゃべるジンです。

「うん、行ってみたい。すごいペンダントね」

「これは、マイに、貸しておくよ」

「え、ジンは、どうするの?」
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