実鳥森の少年の初恋
「ところでペリド、森の中じゃなくて
ここで寝るの?」
(ああ、そのつもりで帰ってきた。
森より人間を知るには、家だろ。
部屋の中、暖かいしな。
しばらく人間界を楽しむからよろしくな。
マイといっしょに案内しておくれよ)
ペリドは、そういうとジンの机の片隅の
緑色の魔法の手袋の上に乗ったまま
眠りはじめました。
考えたら、ペリドも人間界で迷子になって
怪我をしてて、大変だったんだ。
森を案内してくれたりして優しいな。
うん、ペリドにも人間界を楽しんでもらえるように
案内しよう。
マイといっしょに^^
そう思うと、自然に顔がほころぶジンでした。