実鳥森の少年の初恋
すると、玄関がガラガラと音がして
「ただいま」
お母さんが帰ってきたようです。

そうだ。母さんがなんと言っているのか
聞いてみよう。僕の父さんは、外人だということに
なっていたのかな?

考えたら今まで、気にしたこともなかったジンです。

「おかえり、母さん。マイちゃんがきてくれているんだよ」

マイは、ほっとした様子で
「新藤マイです。ジン君には、いつもお世話になっています」
挨拶をします。

「マイちゃんね。ジンと遊んでくれてありがとう。
学校にはなれた?」

メイの優しそうな笑顔に、ますます
ほっとするマイでした。

「はい、おかげで慣れてきました」

「母さん、僕の父さんは、外人じゃないよね?
マイから、今ハーフなの?って・・その僕の目、
時々緑に見えるらしくて、その・・・」
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