実鳥森の少年の初恋
「コスモスの花は、今は近くの花農家から仕入れているわよ。
あ、でもこの前は、違う方からほんの少しだけ仕入れたわ。
なんだか、事情があるらしくて・・・
でも、きれいな不思議な色のコスモスだったのよ。
そういえば、ジン君のお母さんがたまたまその後
こられて、そのまま買っていかれたわ。
あのコスモスがどうかしたの?」
「その不思議なコスモスを売った方の居場所とか
わかりますか?」
「え?たまたま、この店に直接こられたのよ。
花を買ってほしいとおっしゃって」
「どんな感じの人だった?」
マイが聞きます。
「そうね。お花があまりにきれいで見とれていたんだけど
ちょっと困った感じだったわ。深い緑色の帽子を被っていて
顔はよく見えなかったのよ。たぶん男性だと思うけれど
考えたら不思議ね。ちゃんと覚えていないみたい」
マイの母は、首をかしげています。
「ありがとうございます。どちらに向かわれたか
ご存知ですか?」
「たぶん森の方角へ向かっていたと思うわ。
ふらふらした感じだったのよ。
森のコスモスかしらと思ったけれど、あとで確認したら、
森のコスモスは、普通のコスモスだったわ」
「そうですか。やはり森かもしれない・・・」
ジンが考えています。
そのとき、頭上にペリドが飛んできて
「ジン、ちょっと手伝ってくれ。見つけたんだ」
あ、でもこの前は、違う方からほんの少しだけ仕入れたわ。
なんだか、事情があるらしくて・・・
でも、きれいな不思議な色のコスモスだったのよ。
そういえば、ジン君のお母さんがたまたまその後
こられて、そのまま買っていかれたわ。
あのコスモスがどうかしたの?」
「その不思議なコスモスを売った方の居場所とか
わかりますか?」
「え?たまたま、この店に直接こられたのよ。
花を買ってほしいとおっしゃって」
「どんな感じの人だった?」
マイが聞きます。
「そうね。お花があまりにきれいで見とれていたんだけど
ちょっと困った感じだったわ。深い緑色の帽子を被っていて
顔はよく見えなかったのよ。たぶん男性だと思うけれど
考えたら不思議ね。ちゃんと覚えていないみたい」
マイの母は、首をかしげています。
「ありがとうございます。どちらに向かわれたか
ご存知ですか?」
「たぶん森の方角へ向かっていたと思うわ。
ふらふらした感じだったのよ。
森のコスモスかしらと思ったけれど、あとで確認したら、
森のコスモスは、普通のコスモスだったわ」
「そうですか。やはり森かもしれない・・・」
ジンが考えています。
そのとき、頭上にペリドが飛んできて
「ジン、ちょっと手伝ってくれ。見つけたんだ」