実鳥森の少年の初恋
ジンは、思わずマイを探しますがいません。
「マイは、先に帰っちゃったよ」
「あ、そう」
「じゃあ、帰ろうか?」
みゆが当然のように言います。
「お昼にも言ったけど、ひとりで
帰りたいから、ごめん」
さっさと歩き出すジンです。
「待ってよ~~方角いっしょだし」
追いかけるみゆです。
しかし、ジンは不機嫌なまま
振り向きもせず、歩き続けます。
「あ~~機嫌悪いな。もういいや」
あきらめて、みゆは追いかけるのを
やめました。
黙々と歩き続けて
家に着くジンです。
ものすごく不機嫌になっています。
こんなに機嫌が悪いのは、いつ以来でしょうか。
気を取り直して玄関をあけると・・
メイの声がします。
「ジン、おかえりなさい」
「あ、母さん、今日は早いね」
「ええ、今日は用事があって早く帰ってきたのよ」
「用事?」
「そう、マイちゃんのお母さんと待ち合わせなの」
「え?マイのお母さんと?」
「そう、いっしょに小学校の役員になっていて
今日は見回りをする番なのよ。それで、出かけてくるわね」
「見回りか~。母さんたちが今月当番なんだ」
「そうだ。ジンもいっしょにマイちゃんところに
行く?」
「お花を買いたいんだけど、当番だから
時間がかかるし、終わるころは、お花屋さんも
しまっているし、たぶん店番はマイちゃんよ」
「あ、いいよ。うん、行くよ。お花買ってくるよ。
母さんが好きな花を選んでおくよ」
急に嬉しくなるジンです。
マイに会えると思うと心がワクワクします。
「最近、マイにもゆっくり会ってないし、いっしょに
お店番しててもいいかな?」
「マイちゃんのお母さんがいいと言えばいいんじゃないの?」
メイは、言いながら、息子の反応を見ています。
「頼んでみよう。うん」
はりきっています。
「マイは、先に帰っちゃったよ」
「あ、そう」
「じゃあ、帰ろうか?」
みゆが当然のように言います。
「お昼にも言ったけど、ひとりで
帰りたいから、ごめん」
さっさと歩き出すジンです。
「待ってよ~~方角いっしょだし」
追いかけるみゆです。
しかし、ジンは不機嫌なまま
振り向きもせず、歩き続けます。
「あ~~機嫌悪いな。もういいや」
あきらめて、みゆは追いかけるのを
やめました。
黙々と歩き続けて
家に着くジンです。
ものすごく不機嫌になっています。
こんなに機嫌が悪いのは、いつ以来でしょうか。
気を取り直して玄関をあけると・・
メイの声がします。
「ジン、おかえりなさい」
「あ、母さん、今日は早いね」
「ええ、今日は用事があって早く帰ってきたのよ」
「用事?」
「そう、マイちゃんのお母さんと待ち合わせなの」
「え?マイのお母さんと?」
「そう、いっしょに小学校の役員になっていて
今日は見回りをする番なのよ。それで、出かけてくるわね」
「見回りか~。母さんたちが今月当番なんだ」
「そうだ。ジンもいっしょにマイちゃんところに
行く?」
「お花を買いたいんだけど、当番だから
時間がかかるし、終わるころは、お花屋さんも
しまっているし、たぶん店番はマイちゃんよ」
「あ、いいよ。うん、行くよ。お花買ってくるよ。
母さんが好きな花を選んでおくよ」
急に嬉しくなるジンです。
マイに会えると思うと心がワクワクします。
「最近、マイにもゆっくり会ってないし、いっしょに
お店番しててもいいかな?」
「マイちゃんのお母さんがいいと言えばいいんじゃないの?」
メイは、言いながら、息子の反応を見ています。
「頼んでみよう。うん」
はりきっています。