続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「私は...、オッパ以外の人とも付き合うことも考えたよ。
二人きりで会って、その内何人かとは写真も撮られて。知ってるでしょ?
知ってるのに何も言わなかったのは、私のことどうでも良かったからじゃないの?」


「どうでも良かったからじゃない。
ユナに寂しい思いをさせているのは俺の責任だから、何も言えなかったんだ。
遠く離れていて、他の誰かに心が動いても仕方ないと思ったから。」


他の誰かに心が動いたとしても、最終的には俺のところに戻ってきてくれれば、それで良かったから。

それと、肩書きだけでも彼氏という座を失いたくなくて、問い詰めることができなかったんだ。

永遠に変わらない愛を信じるほど純粋ではなく、割りきれるほど物分かりのいい大人でもない。

だから、本当のことを知りたくなかったのに。

本当のことを知らなければ信じることができたとしても、知ってしまったら、許せないから。

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