続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「...出かけてくる。」


「どこに?もう夜遅いよ?」


気まずい雰囲気の中、ハンガーにかけたコートをもう一度着て、ブーツを出す。


「ランニング」


「こんな雨の中?シューイン兄じゃないんだから...」


スカートにブーツで明らかにランニングに行く格好じゃないけど、それでも、もう一度行ってくると言うと引き止められることはなかった。

< 102 / 301 >

この作品をシェア

pagetop