続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「兄さん、お腹空いたー。
今からデートいこう、デート!」


「デートって...兄さんの話聞いてた?
コンビニで我慢してよ。
ご飯食べに行ってる時間があるなら、一刻も早く寝たい。
昨日ほとんど寝てないんだよ?

メイリンのせいで。
メイリンのせいで。」


...二回も言われた。

今からっていうのは、冗談だったのに。


「聞いてたけど、なかったことになんてしたくない。
私にだってチャンスくらいあるでしょ?」


「...それで?どこに行きたいの?
デート。
今日は無理だけど、別の日ならいいよ。」


まさかOKがもらえるとは思わなくて、不覚にも泣きそうになってしまった。

ああどうしよう、気が強いこの私が。

また変な期待をしてしまうのは、全部兄さんのせい。











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