続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「これは、あの...ちょっと酔ってただけで...。
それに、写真の撮り方でそう見えるだけでキスとかしてない、本当だよ。」


本当に口にはしてないし、やましいことなんてない。

家族みたいな...弟を可愛がる気持ちになってただけで。


「そう、なんだ。
じゃあ、ペーターは特別じゃない?」



ソンミンの質問に何も答えることができない。

恋愛ではないにしても、特別だということは否定できないから。

ここは嘘でも否定するところで、そしてソンミンが何て言ってほしいのかは全部分かっている。

それでも、1つも優しい言葉をかけてあげられない自分が嫌だ。
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