続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「リーファちゃん...ひどい。
そんなとこも大好きだけど。
あっ、これもう食べない?」


このまま話を続けていると再起不能になりそうだったので、彼女がうなづいたのを確認して持参したタッパーに料理を詰める作業に専念する。

この店は一応台湾料理がメインだけど、北京料理、四川料理、広東料理、上海料理...中華四大料理もやっていて、いつも注文するのは北京ダックだ。

二人では食べきれない量の北京ダックは、次の日の朝ごはんになることが多い。

店の人に言えば入れ物くらいもらえるけど、余計なごみを出すなとソンミンがうるさいんだ。


「まだ一緒にいたいけど、そろそろ帰らないと。
明日3時に起きないといけないんだ。」


シューイン兄のせいで。

兄さんみたいに超人じゃないから、少しは寝ないと体力が持たない。

いつのまにか店に入ってから一時間もたっていて、そろそろ9時になろうとしていた。
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