続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
いつまでもこんなところに立っていても仕方がない。

インターホンを押すとジェニーがすぐに出てきたので、他の住人に見つからないうちに部屋の中へ入った。


「来てくれてうれしい!」


「ルンルン!会いたかったよー!」


抱きつこうとしてきたジェニーを華麗に避けて、ソファーでくつろいでいるルンルンの元へ直行して抱き上げる。

すねたような目で俺を見ているジェニーのことは無視に決まっている。

人の家に来ておいてひどい態度だとは思うけど、ジェニー相手にはこれくらいでちょうどいいんだ。
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