続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
店を出た後に、車から街のイルミネーションを見て、家に帰ることになった。

特に進展はなかったけど、今日はすごく幸せなクリスマスが過ごせたな。

そして、協力してくれたメンバーと日本にいるメンバーも楽しく過ごしていてほしい。

今日こうしていられるのもみんなのおかげだし、いつもメンバーには助けてもらってるから。


「もし来年も仕事が早く終わって...兄さんに彼女がいなかったら一緒に過ごせる?」


「んー...メイリンに彼氏がいなかったらいいよ。」


もう...肝心なところはいつもはぐらかされるけど、前よりは少しは良くなったと思っていいの?

ねえ兄さん、私本気なんだからごまかさないでまじめに答えてよ。

振り向いてよ、本当に!



クリスマスのイルミネーションを見る振りをしながら、そっと兄さんの横顔を盗み見た。




< 173 / 301 >

この作品をシェア

pagetop