続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「今回だって俺が変なことを言い出さなければ、ソンミン兄と気まずくなることもなかったじゃないですか。
自分の気持ちに素直になっていいんです。」


もう俺は大丈夫だから、あの頃の俺じゃないから。

デビューしてすぐにヨンウン兄と俺と姉さんで、三人で活動が決まった時、正直気が重かった。

今でこそ仲は良いが、最初の俺はヨンウン兄が苦手だったんだ。

上下関係や礼儀に厳しいヨンウン兄は、アメリカで自由に生きてきた俺には理解できない対象であったし、兄さんにとってもそれは同様だっただろう。

よく知ってみるとイイ人で、ツッコミどころが多い面白い人なんだけど。

とにかく当時ぎこちなかった俺たちに姉さんは仲良くなれるように気を使ってくれていた。

だけどもう俺のことは心配しなくて大丈夫だから。

メンバーとも仲良くやっているし、アメリカに帰りたいなんて言ったりしないから。

だからどうか、自分の気持ちに素直になってほしい。
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