続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「だから、違うんだって。
ソンミンの気持ちに応えられなかったのは、メンバーだからっていうのもあったし、ペーターのせいじゃなくて自分自身の問題だったんだよ。

ペーターがどんな存在なのか答えられなかったのは...、特別だったってこと否定できなかったからだと思う。
ペーターが手放せなかったのは、必要だったのは私の方だったんだよ。」


「...はあ。つまり?」


なんというか思っていたのと答えが違う。

今はソンミン兄が一番だと、そう言われると思っていたのに。

なんだか落ち着かなくて注文したウーロン茶をストローでクルクルとかき混ぜる。

歯切れが悪い言い方をする姉さんに続きを促すと、一呼吸おいてから。

それから。








「今まで近くにいすぎて気づかなかったけど、私はペーターのことがずっと好きだったんだ、と思う。」
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