続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「これだけ正直に答えて。
カスミはソンミンが好き?」


まっすぐに見つめられて、もうごまかせないことを悟り、素直にうなずいた。


「だったら気持ち伝えなよ。
それで、解決。
まだ言ってないんじゃない?」


「それはそうなんですけど...。
言おうと思っても、この先のことを考えると言えなくなるんです。」


手遅れにならないようにがんばるってペーターに言ったのに、やっぱりだめなんだ。

失った時の代償を考えると、どうしても臆病になってしまう。

何が不安なの?と聞かれて、ゆっくりと自分の気持ちを整理するように話す。


「もし上手くいかなかった時に、メンバーじゃなかったら顔を合わせる機会も少ないけど、メンバーだったらそうはいかないじゃないですか。
恋愛関係になったらメンバーも気をつかうだろうし。
お互い傷つくだけなら、このままの方がいいじゃないかって。
メンバーにも迷惑かけずにすむと思うから...。」


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