続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「今の方が迷惑だよ。
お前は気をつかってるつもりかもしれないけど、そうやって1人で余計なこと考えられてる方がよっぽど迷惑。」


1人で余計なこと考えてるって、ペーターと同じこと言われた。

そんなに私は余計なこと考えてるのかな。

どっちにしても兄さんの言う通り、今の状態が迷惑なことは間違いなくて何も言い返せない。


「付き合う前から悪いことばかり考えてたら誰とも付き合えないよ。
今以上に悪くなることなんてあるの?
だったらカスミは、俺とメイリンのことも反対?」


反対どころか、むしろ上手くいってほしいと応援さえしている。

兄さんからその話をふってくるとは思わなかったけど...。

私にばかりあれこれ言うけど、兄さんの方はどうなってるんだろう。

兄さんはメイリン姉のことどう思ってるんですか?と聞いたけど、俺のことは今はいーの、と答えてくれない。

姉さん、この人相当手強いと思うけど、がんばって。


「本人たちがいいなら、私はいいと思いますけど...。」


「みんな同じこと思ってるんじゃない?
メンバーに遠慮して付き合わないとか思われた方が、こっちとしては気をつかうんだよ。」
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