続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
私が黙りこんでしまったことを変に勘違いさせてしまってみたい。

今まで通りただのメンバーに戻る、ずっとそう望んでいたはずだった。

このままにしておけば、私が望んでいた通りになるのに。

それなのに、どうして。

いつからそれが嫌だと思うようになってしまったんだろう。


今から私がする話は間違っていることかもしれない、誰かに批判されるかもしれない。



でも、それでもいい。



私もソンミンを笑顔にしたいんだよ。

だけど見たいのは、そんな悲しい笑顔なんかじゃない。

もう一度さっきの決意を思い出し、なけなしの勇気をふりしぼった。



「待って...、違うんだよ。
ちゃんと本当の気持ちを話すから、最後まで口をはさまずに聞いてくれる?」


ソンミンが頷いたのを確認して、箸をおいて正面の席から、彼の隣の席に移動して話を続ける。
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