続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「あのね、ソンミンに告白された時は面倒だとしか思わなかった。
うすうす感づいてはいたけど、国際恋愛もグループ内恋愛も私には荷が重すぎるから、だから知らない振りしてた。

それにソンミンが言ったようにメンバーだったらペーターが好みのタイプで、ソンミンのことは苦手なタイプだったし。」


最後の一言は言わない方が良かったかもしれないけど、これを言わないと話が進まないし、もう隠し事はしたくない。

ソンミンの表情がどんどん暗くなっているのに気がついて、車の中でしたようにそっと手を握った。


「だけどたしかに文化の違いに驚いたり色々戸惑うことはあるけど、私たちは根本的には同じ人間でそこまで変わらないって気づいたの。
誰かに恋したり、悩んだり、傷ついたり...、私と同じなんだなって安心した。

そして同じ夢を追いかける仲間でも、メンバーでも、プライベートでは結局は男と女で。
ちょっとしたきっかけで好きになることもある、かもしれなくて...」


話してるとなんだか泣きそうになってきて、ソンミンの手を強く握ってうつむく。

しばらくそうして、心が落ち着くのを待ってから、それから私は口を開いた。

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