続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「ねえ、ソン...」


ミンって言い終わる前に、耳元で好きだよって言われてから、ちゅっと唇にキスをされた。

繋いでいた手をほどいて、私の背中に腕を回してから、もう一回。


「言いたいことはたくさんあるけど、まずはキスさせて?」


嫌?...って嫌なわけない。

聞く前に、もうしてるし...。

だけど誰も入ってこないとは思うけど、ここ店だし、他にも気になることが...。

安心したのと、恥ずかしいので何だか訳が分からない。

...もういいか。
今だけはわずらわしいことは全て忘れても。

ソンミンの首に手を回して、彼からのキスに応じることにした。






「ミン...ソンミナ...、ちょって待って...。
待ってってば!」


何度かキスを繰り返した後に、やっぱりどうしても気になることがあって集中できずに、ソンミンの胸を押し返した。

私だって全てを忘れて、こうしていたいけど、でも...。

ソンミンも言いたいことたくさんあるかもしれないけど、私だってたくさんあるんだよ。
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