続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
あまり聞きたくないような気もするが、一応なんだよと聞いてみる。


「ヨンウンのお嫁さんになること!」


そう言うと思ったよ。

さっきまでブラックなことを語っていた野心の強い女と、今は子供のように笑っているこいつが同じ女とはとても思えない。

どこまでが本気でどこまでが冗談か分からないが、芸能界で生き抜いていくしたたかな顔を見せたかと思えば、普通の女のように涙を流す一面もある。

だから俺はお前から目が離せなくて、翻弄されるんだ。


「そっちの夢は諦めろ」


冷たく言い放つと、ひどいと頬を膨らましたのでそれをつついてやった。


「ねえねえ、ヨンウンの夢は?」


「俺の夢は歌い続けること。
それから......」
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