続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「たとえば......ある男には長い間苦労を共にして、兄のように慕い、信頼してきた人がいたとする。
だけどある時、自分はその人に信頼されていないことに気づいて裏切られたと思うんだ。
本当は裏切られたわけじゃないことは分かっているのに、その男は心がせまいから、それが許せないんだよ。
自分はこんなに信頼しているのに、どうしてあなたは信頼してくれないんだ、ひどい裏切りじゃないかって」
そこまで言ってから、馬鹿な男だろ?と自嘲気味に付け加えた。
本当に馬鹿な男だ。
兄さんの対応よりも、兄さんを許すことができない自分に腹が立つ。
「その男の人は、兄のように慕ってた人のことが大好きなんだね。
だから許せない、だから憎み切れない。
どうでもいい人だったら、信頼されていなかったからってそこまで悩まないよ。
私も昔、同業の親友がいたの。
だけどどれだけ仲が良くても結局はライバルでしかなかった。
私がオーディションで親友から役をとった時、毎回親の力で役とってるんでしょうとか罵声を浴びて、それでおしまい。
親友にまでそう思われるなら、もう本当にその通りにしてやるって、その時思ったの」
大好きだったからこそより憎み、許せなかったけど、今でもどこか憎み切れないんだよ、と切なそうに言うジェニーの頭を黙ってなでてやる。
だけどある時、自分はその人に信頼されていないことに気づいて裏切られたと思うんだ。
本当は裏切られたわけじゃないことは分かっているのに、その男は心がせまいから、それが許せないんだよ。
自分はこんなに信頼しているのに、どうしてあなたは信頼してくれないんだ、ひどい裏切りじゃないかって」
そこまで言ってから、馬鹿な男だろ?と自嘲気味に付け加えた。
本当に馬鹿な男だ。
兄さんの対応よりも、兄さんを許すことができない自分に腹が立つ。
「その男の人は、兄のように慕ってた人のことが大好きなんだね。
だから許せない、だから憎み切れない。
どうでもいい人だったら、信頼されていなかったからってそこまで悩まないよ。
私も昔、同業の親友がいたの。
だけどどれだけ仲が良くても結局はライバルでしかなかった。
私がオーディションで親友から役をとった時、毎回親の力で役とってるんでしょうとか罵声を浴びて、それでおしまい。
親友にまでそう思われるなら、もう本当にその通りにしてやるって、その時思ったの」
大好きだったからこそより憎み、許せなかったけど、今でもどこか憎み切れないんだよ、と切なそうに言うジェニーの頭を黙ってなでてやる。