続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
ペーター視点
一晩に三人も脱走者を出すという事件があってから一週間。
俺たちは二人のマネージャーに頼み込んで、ヒョンス兄のスケジュールを調整してもらった。
ほぼ強制的に。
それでも全体での仕事や外せない仕事はあるわけで。
特にシューイン兄がいなかったりすると二人も抜けられないので、ヒョンス兄もきているんだけど、はっきり言って雰囲気が悪すぎる。
あの日脱走した三人を、それぞれメンバーが追って説得したものの、ぎこちないままだ。
「ヒョンスさん、休憩なさっていらっしゃるところ誠に申し訳ございませんが、サキが呼んでいるので行って頂いてもよろしいでしょうか?」
「......わかりました。
わざわざ申し訳ありません」
どこかから楽屋に帰ってきたヨンウン兄とヒョンス兄の会話が、他人行儀過ぎる。
そのわざとらしい、あなたとは他人ですよアピールは何なんだよ。
なんとかメイリン姉の機嫌をとろうと話しかけているカスミ姉を横目で見ながら、どうしたものかと考える。
生放送の本番前に、この空気。
不仲説どころの騒ぎじゃない。
年上組がこんな調子では、残りのメンバーは顔を見合わせて苦笑いするしかない。
全く困った兄さんたちだ。
一晩に三人も脱走者を出すという事件があってから一週間。
俺たちは二人のマネージャーに頼み込んで、ヒョンス兄のスケジュールを調整してもらった。
ほぼ強制的に。
それでも全体での仕事や外せない仕事はあるわけで。
特にシューイン兄がいなかったりすると二人も抜けられないので、ヒョンス兄もきているんだけど、はっきり言って雰囲気が悪すぎる。
あの日脱走した三人を、それぞれメンバーが追って説得したものの、ぎこちないままだ。
「ヒョンスさん、休憩なさっていらっしゃるところ誠に申し訳ございませんが、サキが呼んでいるので行って頂いてもよろしいでしょうか?」
「......わかりました。
わざわざ申し訳ありません」
どこかから楽屋に帰ってきたヨンウン兄とヒョンス兄の会話が、他人行儀過ぎる。
そのわざとらしい、あなたとは他人ですよアピールは何なんだよ。
なんとかメイリン姉の機嫌をとろうと話しかけているカスミ姉を横目で見ながら、どうしたものかと考える。
生放送の本番前に、この空気。
不仲説どころの騒ぎじゃない。
年上組がこんな調子では、残りのメンバーは顔を見合わせて苦笑いするしかない。
全く困った兄さんたちだ。